「FXの水平線とはどんなラインなの?」
「機能する水平線を引くにはどうすれば良いの?」
「トレードでは水平線をどのように使うの?」
こんにちは!FX歴6年のヨシキです!
今日のテーマは「FXの水平線とは何か?どのように使うのか?」です。
テクニカル分析の勉強をはじめてすぐに覚えるライン、という人も多いほど水平線はシンプルで基本的な手法です。
しかも、さまざまなFXの手法を知り尽くしている億トレーダーの中には、水平線しか使っていない人もいるそうです!
つまり水平線さえ極めてしまえばがっつり稼げる!ということですね。
FX歴6年の僕は、いろいろな手法を組み合わせてトレードしていますが、水平線だけでも稼げるようになるため、まずは基礎からしっかり復習していきたいと思います。
ひとつずつ画像つきで解説しますのでぜひ参考にしてください。
- 水平線について
- 水平線の引き方
- 水平線を使ったトレード方法
- 水平線と相性の良い分析ツール
水平線のトレードは勝てるの?
結論から言うと、水平線のトレードは勝てます。
億トレーダーとまではいかないですが、実際に水平線だけで稼いでいるトレーダーを何人も知っています。
水平線はシンプルかつ難しい知識がいらないため、始めたばかりの初心者でもプロのトレーダーと同じ土俵に立てますよ!
もちろん、水平線で勝つには正しく引くことが絶対条件になります。
しかし、水平線を引くのは難しくありません。
FX初心者の人でも、少し練習すればすぐ引けるようになりますよ。
水平線とはどんなラインなのか?
水平線とは以下の図のようにローソク足の高値や安値を水平に結んで引いたラインです。
【高値】チャートの山の一番上
【安値】チャートの山の一番下
この水平線は価格の反転ポイントになりやすいという大きな特徴があります。
つまり水平線を正しく引ければ、価格の反転ポイントを予測できるのです!
基本的にはこれだけ覚えておけばOKです。
レジスタンスラインとサポートライン
水平線には2つの名称があります。
- 高値と高値を結んだライン
- 価格の上昇を抑える特徴がある
- 安値と安値と結んだライン
- 価格の下落を抑える特徴がある
翻訳すると覚えやすいですね!
- レジスタンス(Resistance)=抵抗
- サポート(Support)=支持、支え
水平線が機能する理由
水平線が機能する理由、つまり価格の上昇や下落を抑えられる理由は、
「大勢のトレーダーが同じものを見ている」からです。
例えば、以下のような状況の場合
水平線で価格が何度も反発しているのが分かりますよね。
つまりこの水平線を基準として多くのトレーダーが取引しているという事です。
同じ水平線を見て取引しているトレーダーの数が多くなるほど、価格は動きやすくなり、実際にその水平線付近で価格が反発する事になります。
反発とまで行かなくても、水平線付近で価格が失速することはよくあります。
水平線を引く場所はこの4つでOK!
水平線はやみくもに高値や安値同士で引けばいいのではありません。
次のような機能しやすい重要な水平線を見極めて引くことが大切です。
- 目立つ高値と安値
- 価格が何度も反発されているポイント
- 大きな買いや売りが入ったポイント
- 押し安値と戻り高値
目立つ高値と安値
以下のような目立つ高値と安値は機能する水平線になりやすいです。
チャート内で一番目立つ高値と安値が見つけられない!という方は一歩離れて画面を見てみると良いですよ。
ここを基準にトレードする人が多く、もっとも意識されるラインです。
価格が何度も反発されているポイント
多くのトレーダーに意識されているのが価格が何度も反発されているポイントです。
上記のように価格が何度も反発されているポイントは、多くのトレーダーが意識している証拠でもあります。
大勢のトレーダーが同じ水平線を意識している=水平線として機能しやすい
ということです!見た目でも分かりやすく、引きやすい場所です。
大きな買いや売りが入ったポイント
大きな買いや売りが入ったポイントも意識されやすいです。
上記では大きな買いが入って長い下ヒゲを付けています。
この場合、買いを入れたトレーダーが売りを抑えようとする傾向にあります。
その傾向を知っている人たちも同様に買いを入れますので、水平線が機能しやすくなるのです。
基本的な事ですが「買い」が多いと価格は上昇し、「売り」が多いと価格は下落します。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
押し安値と戻り高値
押し安値と戻り高値も機能する水平線になりやすいです。
【押し安値】直近(前回)の高値を更新していった起点となる安値
【戻り高値】直近の安値を更新していった起点となる高値
この2つは相場の方向性が変化するポイントになります。
直近高値を突破されると相場が上昇から下降に変わり、
直近安値を突破されると相場が下降から上昇に変わったと見なされます。
ここで勘の良い人なら困ったことに気づきますね。
相場の方向性が変化すると損をしてしまう人がいるのです。
例えば、押し安値より上で買っていた人は、押し安値を突破されると損をしてしまいます。
そのため、押し安値や戻り高値に価格が近づいてくると、突破されないように死守しようとする大口トレーダーがいます。
そして大口トレーダーの動きに追従する多くのトレーダーの影響もあり、反発が起こりやすくなるのです。
水平線を引くときの3つポイント
ここからは、水平線を引くときのポイントをお伝えしていきます。
ポイントは次の3つです。
- 長い時間足から引く
- 基本はローソク足の先端ヒゲに引く
- エリアで考える
それぞれ解説しています!
長い時間足から引く
水平線は長い時間足から引いたほうがいいです。
長い時間足の方が参考にしているトレーダーが多く、相場に与える影響力が強いからです。
例えば、1時間足よりも日足、日足よりも週足、週足よりも月足の方が重視すべきラインを見つけやすくなります。
短い時間足から引いてしまうと引けるラインが多くなって、チャートが見づらくなります。
どの水平線が重要なのかも分かりづらくなるので、短い時間足から引くのはおすすめできません。
基本はローソク足のヒゲの先端に引く
水平線は以下のようにローソク足のヒゲの先端に引くのが基本です。
ローソク足は始値(はじめね)・終値(おわりね)で実体(四角の部分)を表示し、実体に収まらなかった高値・安値を上下からのびるヒゲで表示しています。
4本値についておさらい!
【始値】取引の開始価格
【終値】取引の終了価格
【高値】取引の中で一番高かった価格
【安値】取引の中で一番低かった価格
ただし、ローソク足の実体にも引いておいたほうがよいケースもあります。
それは下の図のように、前のローソク足と終値が同じになった場面です。
この価格帯で強い買いが入ったということであり、多くのトレーダーが注目するポイントでもあります。
多くのトレーダーに注目されているため、反発ポイントになることが良くあります。
実際、下落してから反発されて上昇しているのが分かりますね。
そのため、場合によってはローソク足の実体に引くことも大切です。
エリアで考える
水平線を引くときは、ある程度アバウトにエリアで考えるのがおすすめです。
価格が水平線どおりに正確に値動きするケースは少ないからです。
そのため、次のように2~3本のラインを引いて水平線をエリアで考えましょう。
高値と高値、安値と安値が正確に合わなくても気にしなくて大丈夫です。
価格と価格をぴったり結ぶというより、価格帯に引くといった感じでエリアで考えて引けばOKです。
【画像付き】水平線を活用した3種類のトレード方法
ここからは、水平線を活用したトレード方法について解説していきます。トレード方法はおもに次の3種類です。
- 水平線での反転
- 押し目買い・戻り売り
- ブレイクアウト
水平線での反転
水平線での反転は、価格が水平線まで来たら反発するのを期待してエントリーする手法です。
注意点としては、すぐにエントリーしない事です。
水平線に価格が上昇してきたケースであれば、価格の上昇が鈍くなる、価格が下落し始めるなどの反転の予兆を確認してからエントリーするのがおすすめになります。
また、少し経験が必要ですが「ブレイクアウトのダマシ」を狙うのも勝率が高いです。
【ブレイクアウトのダマシ】
ブレイクアウト後、すぐに水平線の内側まで戻してしまう現象
上記のように、「水平線をブレイクアウトしたと思ったけどダマシだった・・・」というケースは多々あります。
サポートラインでダマシが発生したケースであれば、売っていた人が損切りの買戻しをするために価格が上昇します。レジスタンスラインのケースであれば、その逆です。
ブレイクアウト後のダマシを狙えると、効率よく稼げるようになるので、ぜひ検証を重ねてコツをつかんでください!
押し目買い・戻り売り
【押し目買い】上昇している価格が一時的に下がったときに買うこと
【戻り売り】下落している価格が一時的に上がったときに売ること
上の図をみて分かる通り水平線は、
-
- 上昇を抑えるレジスタンスラインがブレイク(超える)されると
→サポートラインに変わる。 - 下落を抑えるサポートラインがブレイクされると
→レジスタンスラインに変わる。
- 上昇を抑えるレジスタンスラインがブレイク(超える)されると
ということがあります。
これをレジサポ、サポレジ転換といいます!
水平線のブレイク後は再び水平線まで戻ってくるという傾向があるため、この動きを狙うのが押し目買いと戻り売りになります。
こちらもブレイクアウトのダマシの可能性もあるため、すぐエントリーしない方がよいです。
水平線で価格の勢いが止まるのを確認、その後価格の上昇などの反転しそうな予兆を確認してから買うのが勝利へのポイントです。
ブレイクアウト
ブレイクアウトは価格が水平線を突破していく瞬間を捕らえる手法です。
相場によっては水平線をブレイク後、勢いが強くて戻ってこないことがあります。
とくに長い間「レンジ相場」になっていたときほどその傾向が強いです。
【レンジ相場】
一定の幅で価格が上がったり下がったりを繰り返すこと
勢いのある相場では水平線のブレイク後、すぐにエントリーするしかないのです。
当たれば大きな利益は得られますが、外れればダマシにあってすぐ含み損(利益がマイナスになること)を抱えるのが欠点です。
そのため、ブレイクアウトは「分割エントリー」をおすすめします。
例えば1万通貨でトレードするなら、まず5,000通貨でエントリーします。その後、予想どおりに行きそうなら、もう5,000通貨もエントリーという形にするのです。
水平線と相性の良いインジゲーターはこの3つ!
インジゲーターとはチャートの分析ツールです。売買の目安を付けてくれる役割を担っています。
インジゲーターはさまざまありますが、僕がおすすめする水平線と相性の良いインジゲーターは次の3つです。
- フィボナッチリトレースメント
- ボリンジャーバンド
- RSIやストキャスティクス等のオシレーター系
フィボナッチリトレースメント
1つ目は「フィボナッチリトレースメント(フィボナッチ)」です。
フィボナッチは複数のラインで構成されたインジケーターです。
フィボナッチのラインは大勢に意識されているため、価格が反発する可能性が大きいです。
フィボナッチは水平線との相性がとても高く、フィボナッチのラインと水平線が重なっていれば、反発の可能性がさらに上がります。
ボリンジャーバンド
2つ目は「ボリンジャーバンド」になります。
ボリンジャーバンドは、上下のバンドによって価格の勢いを確認するインジゲーターです。
バンドの状態によって価格の勢いが分かりやすくなるため、水平線で反発するかどうかの判断に使えるのです。
例えばバンドが閉じた状態のときは価格の勢いがないことを意味しますので、水平線で反発しやすいです。
一方、バンドが下向きなら下方向に勢いがあるため、水平線を下にブレイクしやすいです。バンドが上方向ならその逆になります。
ボリンジャーバンドについてはこちらの記事でくわしく解説しています。
RSIやストキャスティクス等のオシレーター系
3つ目は「RSIやストキャスティクス等のオシレーター系」です。
RSIやストキャスティクス等のオシレーター系は、チャートの下に表示されるインジゲーターです。
おもに「買われ過ぎ」・「売られ過ぎ」といった価格の過熱感を表します。
上記は「RSI」ですが使い方は他でも大差ありません。おもにレンジ相場で使用します。
水平線での反発を狙い、価格が水平線まで上昇してきてオシレーター系の数字が買われ過ぎなら買い、その逆であれば売りというように使います。
水平線にもデメリットはあるので注意!
ここまで水平線の良い点ばかりあげてきましたが、当然デメリットもあります。それは次の2つです。
- 相場の勢いや急変に弱い
- 引きすぎてしまう恐れがある
相場の急変に弱い
水平線は相場の急変に弱いという弱点があります。
経済指標やニュースなどで、急な価格の上昇や下落が起こったときには機能せずに、破られてしまうことがあるのです。
そのため、水平線を過信し過ぎてはいけません。
あくまで、「反発するかもしれないポイントのひとつ程度」に考えておきましょう。
引きすぎてしまう恐れがある
水平線は引こうと思ったらいくらでも引けるため、引きすぎてしまう恐れがあります。
その結果、チャートが汚くなってしまうこともあるので注意です。
そもそも水平線を引く目的はチャート分析をしやすくするためです。
引き過ぎてチャートが汚くなったら本末転倒になりますね。
そのため、水平線を引くのは必要最小限にしましょう。
大きな時間足から引いていき、本当に重要だと思うものみをチャートに残すのがコツです。
水平線はいつ消したら良い?
結論から言いますと、水平線を消すタイミングは2回機能しなかったときです。
上の図では価格が上方向にブレイクアウトした後、下落して戻ってきましたが水平線では反発せずにそのまま下降しています。
このような状況になったら、その水平線は役目を終えたということです。下落のケースでは逆になります。
ブレイクアウトした直後は、戻ってくる可能性も高いので気を付けてくださいね。
まとめ
チャート上に引く水平のラインが水平線です。
高値と高値を結ぶラインが「レジスタンスライン」、安値と安値を結ぶラインが「サポートライン」と呼ばれます。
水平線を引くときのポイントは次の3つです。
- 長い時間足から引く
- 基本はローソク足のヒゲの先端に引く
- エリアで考える
上記の3つのポイントを抑えた上で、次の4つの場所に引いていくようにします。
- 価格が何度も反発されているポイント
- 目立つ高値と安値
- 大きな買いや売りが入ったポイント
- 押し安値と戻り高値
水平線はシンプルかつ強力なテクニカルツールです。
身につければ、環境分析がグッとやりやすくなり、トレードも有利にでき、勝率も劇的に上がります。
チャートの分析などもっと勉強したい!というかたはこちらの記事もどうぞ。