今日の記事は、こんな人向け↓↓
- FXの分割エントリーのやり方を知りたい!
- 分割エントリーにはどんなメリットがあるのか?
- 分割エントリーを利益確定に使う方法とは?
こんにちは!FX歴6年のヨシキです!
今日のテーマは「FXの分割エントリー」についてです。
分割エントリーを使いこなせれば、エントリータイミングのズレに対応できたり、応用すれば利益を守りながらその後の伸びを狙ったりできます。
この記事を読めば、すぐ分割エントリーが使いこなせるようになるので、さっそくトレードに導入してみましょう!
- FXの分割エントリーとは
- 分割エントリーのメリット
- 分割エントリーを応用した利食い
- 分割エントリーの活用方法
- 分割エントリーに関してよくある質問
- 分割エントリーのデメリット
- 分割エントリーをするのにオススメのFX会社
FXの分割エントリーとは?2つの種類
FXの分割エントリーとは、エントリーを複数回にわけて行う方法です。
たとえば、1万通貨で取引するとしたら、
- 1回目は5,000通貨
- 2回目は5,000通貨
というように2回など複数回に分けてエントリーを行うのです。
そして分割エントリーには次の2つのパターンがあります。
- 逆行に対応するパターン
- 利益が出たら追加するパターン
逆行に対応するパターンはある程度逆行を想定しておき、その範囲内で相場が反転したら追加のポジションを入れる方法です。
利益が出たら追加するパターンはエントリー後、相場が順調に進んだのを確認してから追加のポジションを入れる方法です。
分割エントリーは複数回に分けてエントリーするので、相場の状態に合わせながら通貨量を調整しやすいのが利点です!
初心者は分割エントリーがオススメ!
分割エントリーは、エントリータイミングを引き当てるのが難しい初心者にぴったりの方法です。
FXではエントリータイミングが重要ですが、それを掴むには経験や技術、知識などが必要で、FX初心者のうちは見極めが難しいです。
そこで分割エントリーの出番。
分割エントリーならエントリータイミングが多少ズレてもカバーできます。
1回目のエントリーでタイミングを外しても、2回目や3回目で引き当てれば問題ない!
僕も初心者のときは、エントリータイミングが上手く合わず苦労した経験があります。
「ココだ!」と思って一球入魂したのものの、大外れで結局損切りせざるを得ないことがしょっちゅうだったのです。
そこで導入したのが分割エントリーです。
今でも最初のエントリータイミングを外すことはありますが、分割エントリーを導入してからはリカバリーできるようになりました!
FXの分割エントリーのメリットはこの3つ!
FXで分割エントリーを活用するメリットは次の3つです。
- エントリータイミングのズレをカバーできる
- ポジションの平均レートを有利にできる
- 損失を限定しやすい
エントリータイミングのズレをカバーできる
分割エントリーならエントリータイミングのズレのカバーが可能です。
たとえば、以下のように「買い」で入ったあと、一度下落してから上昇したとしましょう。
この場合、一括でエントリーしていると損失額に耐え切れず人によっては上昇前に損切りをしてしまうかもしれません。
しかし、分割エントリーなら損失額を抑えて、反転して上昇しそうなら追加でポジションを入れるという戦略を取りやすいです。
分割エントリーはたとえ最初のエントリーで失敗してもまだ挽回できる可能性が高いです!
ポジションの平均レートを有利にできる
分割エントリーはポジションの平均レートを有利にできます。
以下のように相場の逆行に対処した場合、ポジションの平均レートが有利になるのです。
- 新規買い:100円
- 2回目の買い:99円
- 3回目の買い:98円
- ポジションの平均レート:99円
一括で買ったときだと98円まで下落すると、ポジションのレートは98円そのままです。
それに対して、上記の例で分割エントリーしたケースだとポジションの平均レートが99円となり、99円で買ったのと同じ状態となります。
今後上昇したとき、一括で買ったときよりも分割エントリーのほうが利益になるのが早いです!
損失を限定しやすい
分割エントリーは損失を限定しやすいのもメリットです。
分割エントリーをしても負けることはあります。
負けたときに、分割エントリーなら保有しているポジション量が一括でエントリーしているときより少ないので、損失を限定しやすいのです。
たとえば、米ドル/円を140円で「買い」の取引をしたとしその後、139円まで下落したときの通貨量ごとの損失を比較してみましょう。
通貨量 |
損失額 |
---|---|
1万通貨(一括エントリー) |
1万円 |
5,000通貨 |
5,000円 |
3,000通貨 |
3,000円 |
1,000通貨 |
1,000円 |
一括エントリーでは1万円の損失に対して、分割エントリーは損失額を抑えられます。
エントリー後に「もしかして失敗したかも?」と思うことは、よくあります。
しかし、分割エントリーなら損失額が小さく済むので撤退しやすいですよ。
FXの分割エントリーは利食いにも使える!
分割エントリーは応用として「利食い(利益確定)」にも使えます。
ポジション保有後、利益確定を行う際に一括で決済するのではなく、分割で決済していくのです。
たとえば、1万通貨で取引しているなら、
- 1回目の決済:5,000通貨
- 2回目の決済:3,000通貨
- 3日目の決済:2,000通貨
というように複数回に分けて決済します。
複数回に分けて決済をすると、残したポジションで利益を伸ばせるのです。
一括で決済すると、そのあとに相場が大きく伸びても取り損ねてしまうことも。
かといって相場はどう動くか分からないため、ポジション保有していると逆行に巻き込まれて、利益が無くなる恐れもあります。
そこで利益が出ているポジションの一部を利益確定しておき、残りのポジションで利益を伸ばしていくのです。
利益が確約していないと「何かあってすべて吹き飛んでしまうかも?」と常に不安がありますよね。
しかし、分割で一部を利益確定しておけばメンタル面も安定するので、試してみてください。
【実践編】分割エントリーの活用方法
分割エントリーから決済までの手順を、2つのケースに分けて解説していきます。
- 逆行に対応する場合
- 利益が出たら追加する場合
逆行に対応する場合
分割エントリーの活用法1つ目、逆行に対応する場合の手順は以下のとおりです。
- 水平線を目安にしてどのくらいの逆行を許容するか決めておく
- 水平線の少し前で分割エントリーする
- ある程度利益が乗ったらいくらかは利益確定する
まずはどの程度の逆行を許容するかを事前に決めておきます。
オススメなのは水平線を目安にする方法です。
水平線とはチャート上に引く水平のラインを指します。
おもにレートが何度も反応している箇所に引きます。
上昇時は上値が何度も抑えられている箇所、下降時は下値が何度も抑えられている箇所が水平線を引くポイントです。
そして、逆行を許容するのはレートが水平線を割るまでにしておくのがよいです。
理由はレートが水平線を割ると「ブレイクアウト」という現象が起き、相場の流れが変わって大きくレートが動いてしまうことがあるから。
たとえば、それまで上昇相場であってもレートが水平線を割ってしまうと一気に下降相場になることがあります。
エントリーは水平線にタッチする少し前で分割エントリーするのがオススメです。
水平線を使う手法の場合、水平線でタッチしてからエントリーするのが主流ですが、その前にレートが反転してしまうこともあり、エントリータイミングを逃すことがあります。
そこで分割エントリーを使って早めにエントリーしておき、エントリータイミングのズレに対処しようというのが狙いです。
1万通貨で取引するならまずは5,000通貨だけエントリーしておき、レートが水平線にタッチしたとき反転しそうなら再度5,000通貨でエントリーします。
利益確定は、ある程度の利益が乗ったところでポジションのいくらかは決済しておくとよいでしょう。
利益を守りながら、残ったポジションで利益を伸ばせますよ。
どの位置でポジションを減らすか目安は、以下がオススメ。
- 買いのとき:直近高値
- 売りのとき:直近安値
直近高値や安値の価格帯は、大勢の投資家が注目しておりそこを基点にトレードする投資家が多いです。
そのため、直近高値と直近安値はポジションの一部を利益確定しておくポイントとしてかなり使えます。
利益が出たら追加する場合
分割エントリーの活用法2つ目、利益が出たら追加する場合の手順は次のとおりです。
- 押し目買い・戻り売りで分割エントリーをする
- 直近高値・直近安値を超えたらポジションを追加する
- ある程度の利益が出たらポジションの一部を利益確定する
初心者には「押し目買い・戻り売り」が分かりやすくオススメなので、今回は押し目買い・戻り売りを採用します。
押し目買い・戻り売りとは、トレンド中の一時的な調整からの反転を狙った手法。
押し目買いなら、上昇トレンド中に下落してきてそのあと再度上昇してくるところで分割エントリーをします。
戻り売りなら、下降トレンド中に上昇してきてそのあと再度下降してくるところで分割エントリーです。
1万通貨で取引するなら、その内の5,000通貨や3,000通貨などポジションの一部を最初のエントリーに使用しましょう。
ポジションを追加するのは直近高値・直近安値を超えたところです。
買いのときなら直近高値、売りのときなら直近安値を超えたところでポジションを追加します。
直近高値と直近安値を超えたところでポジション追加する理由は、直近高値と直近安値を更新するとトレンド継続と見なされ、大勢の投資家が追加で売買してくるためレートが伸びやすくなるからです。
利益確定はフィボナッチ・リトレースメントの161.8を目安にしてポジションの一部を決済しておくよいでしょう。
フィボナッチ・リトレースメントは相場の反転ポイントを予測するインジケーターです。
50や61.8などの反転ポイントはいくつかありますが、161.8は利益確定ポイントとしてよく使用されます。
よく使用されるということは大勢のトレーダーが注目しているということです。
そのため、161.8を基点にトレードする人が多くレートが反応しやすい特徴があります。
ただし逆行を食らって、利益が大きく減ってしまうこともあります。
ちなみに、フィボナッチ・リトレースメントをチャートに引く方法は以下のとおり。
- 買いのケース:押し目に対して高値から安値に引く
- 売りのケース:戻りに対して安値から高値に引く
FXの分割エントリーに関してよくある質問
僕が実際によく受ける、分割エントリーに関する質問をまとめました。
疑問や悩みがあれば、解決に役立ててください。
何通貨で行えば良いの?
通貨量に関して、とくに決まりはありません。
目安として何回分割するのかで考えるとよいでしょう。
たとえば、1万通貨で2回分割するなら自然と5,000通貨×2です。
これが3回分割するなら、さまざまパターンがあります。
|
パターン1 |
パターン2 |
パターン3 |
---|---|---|---|
1回目 |
5,000通貨 |
3,000通貨 |
2,000通貨 |
2回目 |
3,000通貨 |
3.000通貨 |
3,000通貨 |
3回目 |
2,000通貨 |
4,000通貨 |
5,000通貨 |
上記はあくまで一例であり、まだまだ他にもパターンはあります。
どのパターンが優れているとは一概には言えませんが、最初に投入する通貨量が大きいほど勝ったときの利益は大きいですが、負けたときは損失も大きいです。
分割エントリーをするには通貨量を細かく指定できたほうがいいので、最低でも1,000通貨単位で取引できるFX会社が便利です。
僕は1通貨単位から取引できる会社で分割エントリーしています。
分割の回数は?
分割の回数に決まりはありません。
ただし、あまり回数を多くしすぎると最初に投入する通貨量が少なくなりすぎ、何度もエントリーが必要なってしまいます。
僕のオススメは2~3回です。
注文方法はどれを使えばいい?
注文方法はおもに以下の2つを使います。
- 成行注文
- 指値注文&逆指値注文
成行注文はレートを指定せずに発注する注文です。
「買いたい(売りたい)レートは無いから今すぐ取引したい」というようなときに使います。
急いで注文を発注したいときに使用するとよいでしょう。
指値注文と逆指値注文はレートを指定して発注する注文です。
指値注文は建値のレートより有利なレートで発注します。
例:米ドル/円を100円で「買い」の場合、99円に指値注文を入れる。
逆指値注文は建値のレートより不利なレートで発注します。
例:米ドル/円を100円で「買い」の場合、101円に逆指値注文を入れる。
指値注文と逆指値注文ともに、「〇〇円で買いたい(売りたい)」というようなときに使います。
また、指定したレートになったらFX会社のほうで自動的に注文を発注してくれるので、チャートを見ていなくても注文が出せるメリットもありまよ。
そのため、注文を自動化したいときに使うのもいいでしょう。
チャートを見ながら取引しているときや急いでいるときは「成行注文」、チャートを見られないときは「指値注文」と使い分けるのがオススメ!
ナンピンとの違いは?
分割エントリーは、相場の逆行に対してポジションを追加していく方法もあるため、「ナンピン」と混同する人もいるかもしれません。
そのため分割エントリーとナンピンとの違いをお伝えします。
- 分割エントリー:事前に決めた通貨量で複数回エントリーする
- ナンピン:相場の逆行に対してポジションを追加していき平均レートを有利にする
分割エントリーは最初に1万通貨と決めたら、その1万通貨を何回かにわけてエントリーしていく手法です。
それに対して、ナンピンは相場が逆行したときにポジションを追加し、ポジションの平均レートを有利にすることを目的とします。
基本ナンピンは分割エントリーのように通貨量に制限はなく、損切りも考えません。
資金量が尽きるまではポジションを追加していき、相場が回復するまで待ち続けるのがナンピン手法です。
もちろんナンピンも計画的にできますが、初心者には難易度が高いので僕はナンピンはオススメしません。
FXの分割エントリーのデメリット
分割エントリーのデメリットは、1回でエントリーするときより利益が減ることです。
新規エントリー時の通貨量が減ってしまうので、1回でエントリーするときと比べると利益は確実に減ります。
とはいえ、一発でエントリータイミングをバシッと当てるのは難しいものです。
とくに初心者はまだ技術や経験、知識不十分が原因で、なかなか上手くいかないことも。
そのため、多少利益が減っても分割エントリーを採用しておくのがオススメです。
初心者のうちは大きく利益を狙うのではなく、コツコツと利益を狙っていきましょう!
分割エントリーをするならこのFX会社がオススメ!
分割エントリーを使ってFXをするなら、できるだけ少ない通貨単位で取引できるFX会社を選びましょう。
僕のオススメFX会社は、1通貨単位から取引できる次の2社です。
- MATSUI FX
- SBIFXトレード
1通貨単位で取引ができると、少額から分割エントリーができ、端数も自由に選べるメリットがあります。
2社のうちFX初心者が分割エントリーに挑戦するなら、MATSUI FXをオススメします!
MATSUI FX
松井証券のMATSUI FXは、優れたスプレッドと公式LINEサポートが便利で、FX初心者が分割エントリーに挑戦したいなら最適な会社です。
売値と買値の差のことで、実質的な取引コスト。
スプレッドはできるだけ狭いほうが、取引が有利です。
FXを始めて日が浅く、サポートも受けつつ分割エントリーを試したいなら、MATSUI FXを検討してみてください。
SBI FXトレード
SBI FXトレードは、取扱い通貨ペア数が34通貨ペアもあるのが最大の特徴です。
そのためマイナーな通貨ペアでも分割エントリーで利益を上げていきたいFX中級者や、中長期でトレードしたいならオススメです。
通貨ペアが多いと、取引チャンスが広がります。
しかし通貨ペアが多いとチェックするペアが増えるので、FX初心者は混乱することも。
チャート解析や取引に慣れてチャンスを増やしていきたい中級者以上が、分割エントリーをしたいなら、SBI FXトレードはいかがでしょうか。
まとめ
FXの分割エントリーとは、エントリーを複数回にわけて行う方法です。
方法は、「逆行に対応するパターン」と「利益が出たら追加するパターン」の2つ。
分割エントリーのメリットは以下のとおりです。
- エントリータイミングのズレをカバーできる
- ポジションの平均レートを有利にできる
- 損失を限定しやすい
デメリットは、最初に投入する通貨量が減るため一括エントリー時より利益が減ること。
しかし僕の意見としては、初心者はFX分割エントリーがオススメ!
初心者だと一回でエントリータイミングを引き当てるのは難しいからです。
分割エントリーをするなら1通貨単位から取引できるできる、MATSUI FXかSBIFXトレードがありますが、FX初心者はサポートが充実のMATSUI FXはいかがでしょうか。