今日の記事は、こんな人向け↓↓
- 水平線の引き方を理解してるつもりなのになかなか勝てない
- 水平線の有効な引き方が知りたい
- 勝てない水平線の種類を教えて欲しい
こんにちは!FX歴6年のヨシキです!
僕がFX取引をするときに必ず使っている水平線。
どのような手法で取引する際にも、必ずと言っていいほどチャートに水平線は引きます。
でも水平線って単純なように見えて奥が深いですよね。
僕も初心者の頃はそんなことばかりでした。
他のトレーダーの方からもこんな声が聞こえてきました。
分かります。
僕も最初の頃は、水平線なんて後付で適当なことを言ってるだけなのではないかと疑った時期もありました。
今回はそんな水平線の悩みを解決できる、超重要な記事となっています。
是非読んでみてください!
- 負けやすい水平線
- 水平線に対する正しい考え方
- 有効な水平線の具体的な例
水平線の再現度は低くなりがち
水平線をチャートに引くのは、どうしても再現度が低くなる傾向にあります。
そもそも、水平線に限らずテクニカルトレードは再現度がとっても重要です。
そこに例外があってはいけません。
同じことを繰り返すことで利益を積み上げていくのがテクニカルトレードの基本であり、奥義でもあります。
なのでそこにブレがあると、いつまでたってもお金を生み出すようにはなりません。
ではなぜ水平線が再現度か低くなりがちなのか説明しましょう。
例えばあなたがエントリーの目安として、移動平均線(Moving Average)や、ボリンジャーバンド、ZIGZAGなどのインジケーターを利用してるとします。
これらは水平線と比べて再現度が高いです。
なぜならこれらは、機械的に自動描画されるからです。
このように、全て自動なためトレーダーの人間的な感情が一切入ってきません。
描画される条件は常に一定なため、当然再現度は100%です。
-
- 移動平均線をまたいだらエントリーしよう
- ボリンジャーバンドにタッチしたらエントリーしよう
- ZIGZAGの直近高値を抜けたらエントリーしよう
といったように機械的にトレードすれば再現度にブレはありません。(注意・上記のエントリー方法はあくまで例で推奨していません。)
水平線の場合はどうでしょうか。
水平線は、トレーダー自身が自分で引くため条件がブレやすく感情にも左右されやすくなります。
かなりしっかりとルール付けをしないと、この図のように水平線を引く位置は安定せず変わってしまいます。
そのため先ほどのインジケーターと同じように
- 水平線にタッチしたらエントリーしよう
ということを毎回繰り返しているつもりでも、水平線自体の再現度が低くなってしまっているため毎回ランダムな条件でエントリーしているのと変わらなくなってしまいます。
それでは当然、勝てるようにはなりません。
僕も最初はこの状況に陥り、水平線を推奨しているトレーダーは全員詐欺師だと思っていました。
まず最初に、
水平線は再現度が低いので、再現堂高くする方法を取る必要がある
このことに気づくことがとても大切なんです。
有効な水平線を作るときの考え方
再現性を高めると言っても、一体どのようにすれば有効な水平線を作ることができるのでしょうか。
これは実は難しいことは何もありません。
意外とシンプルなことの積み重ねなんですよ。
僕が今、水平線でトレードする時に気をつけていることなどを中心に紹介したいと思います。
「画的に効きそう」は絶対にダメ
まず水平線を引く際に一番最悪なやり方を紹介します。
「画的に効きそう」で引くのはとにかく最悪なやり方です。
僕が初心者の時にやっていた引き方です。
しかもこの引き方は、正しいと思い込んでいたためにかなり長い間やってしまっていました・・・。
実例を出してみましょう。
このチャートを見て、水平線を引くとしたらパッと見どこが効きそうでしょうか?
なんかここら辺とか、止められてるし良さそうですよね。
実際に引いてみましょう。
お!どの水平線もきちんと効いてる感じがして、水平線としては意味がありそうですね!
と思ったらダメです!
たとえこの水平線が有効であろうがなかろうが、勘で引いてるだけなので次回以降同じトレードは絶対にできません。
まさに再現度が全くないという状態です。
(注・水平線をたくさん引きすぎてしまってどこでエントリーすればいいかわからなくなる、という話をしているのではありません。)
今回水平線を引いた条件はただひとつ。
です。
これでは、トレードの技術は身につきませんし、勝てるようにはならないギャンブルと同じ状況です。
プロのトレーダーは、なんとなく効きそうだからという感覚が経験によりどんどん研ぎ澄まされて水平線を引いていると思いますか?
いいえ、決してそうではありません。
正しい水平線を引くには、次項の「水平線のルールを決める」ということが最重要となってきます。
水平線のルールを決める
水平線を引く際に絶対にやらなければいけないことがあります。
水平線を引く時は、必ずルールを決めましょう。
ルールを決めるとはどういうことだと思いますか?
一つの目安として重要なのが、
- OOのときにOOになってOOなところだから水平線を引いた
というように水平線を引いたルールを口に出して言えるというのが大事です。
水平線を引く時のルールの決め方としては、例えば
というように決めます。
この条件に当てはまる時だけ水平線を引くようにすれば良いのです。
他にもインジケーターと組み合わせて、
といった決め方でも良いでしょう。
とにかく、口に出してどのようなルールで水平線を引いているのかが重要です。
これはつまり自分で水平線を引くルールをきちんと理解していることを示すからです。
これは先ほどのように、感覚だけで、なんとなくだけで水平線を引いていたら絶対にできないことですよね。
少しでも悩んだらその水平線はもう引かない
少しでも悩んだら、ルールから外れてると思った方が良いでしょう。
これ微妙だけど水平線引こうかな~、と思った時点でその水平線は引くのをやめましょう。
悩んだ時点で、ルールにドンピシャで当てはまっていないということになるので再現性は低くなります。
例えば、
とか
みたいなのは、全て水平線を引くのを見送りましょう。
このように、条件から外れたものまで水平線を引いてしまうと当然再現性はなくなります。
毎回違う条件で水平線を引いてるのと同じことになるため、意味がありません。
これが意外と難しくてどうしてもエントリーチャンスを作りたくてついついその場限りの勝手な条件を混ぜてしまうんだ・・・。
水平線を引かない勇気、これを持ちましょう。
ルールを決めたら検証
ルールを決めたらデモ口座や検証ソフトなどできちんと検証するのが大事です。
もちろんルールをしっかりと守って、水平線を引き、リアルマネーでトレードをしても良いのですが、そのルールが勝てないルールである可能性も十分にあります。
水平線の検証は、見た目にも分かりやすく比較的たくさん検証数をこなしやすいと思います。
ここでめんどくさがらずに、きちんと検証をしておいた方が良いでしょう。
100%効く水平線など無いと知ること
どれだけ有効と思われる水平線も万能ではないということを理解しましょう。
僕がそうだったように、初心者のうちはちょっと勝てないだけで手法を変えてしまいがちです。
自分が作った水平線がいきなり5回連続で効かなかったら、どう思いますか?
「この水平線は効かない、ダメだ!」
と別のルールを探してしまうのではないでしょうか。
これは検証の重要性と共通する部分でもありますが、きちんと自分の水平線の勝率や連敗数を知っておくこともとても重要です。
自分のルールで作った水平線は、最大でO連敗する可能性があり、勝率はOO%ということを理解しておくことで、もしその水平線が効かなかったとしても淡々とこなしていくことができます。
エントリーポイントとしてのみで使う必要はない
水平線をエントリーポイントとしてのみで使おうとするのではなく、相場の状況を大衆心理と照らし合わせて読むのに有効に使いましょう。
水平線は、相場の欲望と恐怖がたまっている場所とも言えます。
-
- 利確するポイント(この水平線まで来たら利確する人が多く逆行するだろう)
- 損切りするポイント(この水平線を抜けてしまったら多くの人が損切りするだろうから価格は伸びるだろう)
- エントリーを見送るためのポイント(この水平線付近は注文が溜まっているだろうからどちらに転んでもおかしくないのでエントリーは一旦見送って動きが出るのを待とう)
このようにエントリーをする場所としてだけで水平線を使わず、チャートの流れを感じ取るために利用することで、より一層水平線でのエントリーの精度を高めることができるでしょう。
やりがちな4つの効かない水平線
実際にやりがちな水平線の例をいくつか紹介しましょう。
やりがちと言うか、僕が実際にやってしまった例です(笑)
初心者の頃は、今から説明するような水平線は正しいと思い込んでいました。
何しろ実際にそれが正しいとしている情報源もいっぱいあったんですよね・・・。
時間軸を無視した水平線
水平線を勉強し始めた時に、勘違いしてたこと第1位といえばこれです。
水平線は言ってしまえば、「線」ではなく幅のある「面」です。
どういうことか説明しましょう。
下は僕が初心者の頃よくやっていた勘違いです。
この日足の緑の水平線タッチで売りのエントリーだ!水平線までバッチリ引き付けたし高ロットでがっぽり儲けるぞ!よし売るぞ!(青矢印)
あれ…?全然反発しない。むしろ上に上がってく…。ああああ、ロスカットだ…。
こんなことがしょっちゅうでした。
これは何が起こっていたかというと、この時引いていたのは日足の緑色の水平線でしたが僕は1分足で待ち構えていたのです。
下の図が1分足です。
青矢印の水平線で反発すると思い、タッチでエントリーしました。
しかし1分足に日足の水平線の幅を実際に当ててみると、
これだけの幅があります。
さらにここで勘違いしやすいのが線ではなく面だと理解してしまったので、「1分足の面の中の上端までいったらエントリーしよう」と思ってしまうケースです。
これでは結局線で見てるのと変わりません。
そうではなくて、「ドンピシャではなく水平線付近に来た時の値動きをさらに研究して、下がりやすい形が見えたらエントリー」という考え方にするようにしてください。
細かく見すぎている水平線
これも無意識のうちにやってしまい混乱してしまったことが多くありました。
水平線を引く際に目安とする高値や安値を細かくみすぎてしまい、どこに水平線を引けばいいのかわからなくなってしまうケースです。
こんな感じで、赤のラインの波で捉えればいいところを、緑の波で捉えてしまうようなケースですね。
これも、時間軸をうまく理解できていないことが原因となるのですが、やはり統一性を持たせないと再現性がなくなってしまいます。
経験を積んでいけば分かってくるようにはなるのですが、初心者の方におすすめなのはZIGZAGというインジケーターです。
これを使えば自動的に高値安値を判別してくれるので、迷うことはなくなります。
MT4・MT5を始め多くのプラットフォームに標準でついているインジケーターだと思います。
下の図のように自動的に高値安値を引いてくれます。
既に効きすぎている水平線
水平線を引く場所というのは、多くは価格が止められてる場所になると思います。
その付近に来たら反発するからエントリーしようという使い方があると思います。
僕は初心者の頃、何度も止められている水平線を見つけては、これめっちゃ効いてるから絶対反発するじゃん!と喜んでいました。
逆に、止められている回数が多い場所に引いた水平線は、反発するサインとして使うのはちょっと危険です。
それだけでなく、何度も止められてるということは何度も突破をチャレンジされていることも同時に意味します。
つまり突破される可能性もそれだけ高くなっているのです。
しかも、すでに買っていた組の利確が入り、そこに反発組の損切りを巻き込み、突破待ちの新規注文も入り、価格は急激に伸びます。
よく効いている水平線は反発しやすいと油断していると大損害を被ることになりかねないのです。
実績のない水平線
実績のない水平線も、効きづらいことがよくあります。
これはどういうことなのか具体的に説明していきますね。
水平線を引くと、無意識にレジスタンスもサポートもどちらも効くような錯覚を覚えてしまうことがあります。
サポートとして機能していた水平線を抜けた後、その水平線を目安に押し目買いや戻り売りを仕掛けて失敗するケースです。
例を見てみましょう。
このチャートのように、3回ほどサポートラインとして機能した水平線を引いていたラインを抜けていきました。
これを見ていたあなたは、同じく水平線をレジスタンスラインとし赤い矢印のように戻り売りを仕掛けようとします。
ここで大事なのが、この時点で、水平線はサポートをした実績はありますが、レジスタンスをした実績はありません。
この後の動きを見てみましょう。
赤い矢印で抜けた後、再び水平線を上抜いて戻ってしまいました。
その後さらに再度サポートラインとして機能し、上へ伸びました。
つまり、実績のない水平線(この場合はレジスタンスとしての実績がない)は機能しづらいということになります。
押し目買いや戻り売りの目安として、レジサポラインという形で紹介されることもよくあります。
この場合も、きちんと反発される根拠がないのにエントリーするのはただの危険行為でしかありません。
レジサポラインになりそうでも、その実績のない水平線はただの線になってしまいます。
最低でも一度反発し、値動きなどの根拠が必要となるわけです。
有効な水平線の具体例
ここまでは水平線の悪い例などを具体的に紹介してきました。
では一体有効な水平線とはどのようなものになるでしょうか?
ここまで説明してきた話を踏まえて、有効な水平線の引き方を考えてみましょう。
1つの具体例として紹介していきますね。
まずは、水平線を引くルールを決めて検証を済ましておきましょう。
今回具体例として
-
- 価格が2~3回止められているラインであること
- 4回止められた時点で水平線としては捨てる
- 上位足もエントリーしたい方向に向いていること
- ヒゲだとしても大きく一度でも抜けていたらNG
- 近い時間に重要な経済指標がない
- 水平線で反発してエントリーするタイミングは、反発後その方向のローソク足が2本確定したら
- 損切りは直近高値安値
このようなルールを適用します。
結構細かいですよね。
当然エントリーチャンスも少ないです。
正しいFX取引は待つのが仕事です!
頑張ってルールを尊守しましょう。
まずこのようなチャートがあったとします。
先ほど説明したように、チャートを細かく見過ぎてしまわないように、ここでもうZIGZAGインジケーターを導入してしまいます。
一気に見やすくなりましたね。
それでは先ほどのルールに当てはめて引いてみましょう。
-
- 価格が2~3回止められているラインであること→3回止められている
- 4回止められた時点で水平線としては捨てる→4回目はまだ来ておらず、その4回目をエントリーポイントにしたい
- 上位足もエントリーしたい方向に向いていること→上位足も下落方向である
- ヒゲだとしても大きく一度でも抜けていたらNG→大きく抜けておらず許容される幅の範囲内
- 近い時間に重要な経済指標がない→近くに重要な指標はない
- 水平線で反発してエントリーするタイミングは、反発後その方向のローソク足が2本確定したら
- 損切りは直近高値安値
ルールに当てはめた水平線はここです。
ここで、
「ん?水平線を1回飛び出しちゃってるじゃないか!」
と思った方は、線ではなく幅のある面で見るということを思い出しましょう。
実際はこのような幅感でとらえます。
では次はエントリーするタイミングですね。
決めたルールはこうでした。
- 水平線で反発してエントリーするタイミングは、反発後その方向のローソク足が2本確定したら
- 損切りは直近高値安値
チャートを進めてみましょう。
水平線付近までチャートが再度上昇し、反発して陰線が1本確定しました。
この時点ではまだ、ルールで決めた「反発後その方向のローソク足が2本確定したら」になっていないのでエントリーしません。
2本目の陰線が確定しました。
ここでルールが整ったので初めてエントリーです。
この時に注意したいのが、
という点です。
まだ確定していないローソク足で入ってしまうと、当然陰線が陽線に変わる可能性も十分にあります。
これがルールを絶対守るということです。
エントリーの時は感情も高ぶりやすいので、ついつい焦ってしまいますがルールは絶対に破らないようにしましょう。
さてエントリー後チャートはどうなったか見てみましょう。
(注・この時に必ず、直近高値の損切り位置に逆指値(自動損切り)を入れておきましょう。)
水平線が機能し、価格がしっかりと下がっていきました。
このように水平線を正しく理解し、ルールを遵守することで機能しやすい水平線トレードを行うことができます。
ただしこれはあくまで一つの例であるということをしっかりと理解してください。
僕が先ほど提示したルールをそのまま真似することもできますが、必ず自分で検証することだけは絶対に忘れないでください。
検証をしないと勝てるようになりません。
その意味を理解するのに必要なことも、検証です。
まとめ:水平線は正しく使えば最強のツール
僕の今までのFX取引人生の中での失敗経験を元に、水平線に関して詳しく説明させていただきました。
ここまでしっかりと水平線についての具体的な解説をしている記事は、無料では正直なかなかないと思います。
僕が初心者の頃に、「これを最初から説明してくれれば分かりやすかったのに・・・。」と思ったことを中心に解説させてもらいました。
これを読んで、今日以降の水平線の使い方がガラリと変わってくれたら嬉しいなと思っています!
最後に、今回の水平線の弾き方について重要だと思った部分をまとめておきます。
-
- 水平線は線ではなく幅のある面
- 水平線は間隔だけで引くものではない
- ルールを細かく決める
- ルールは一つも破ってはいけない、例外はない
- 検証を必ず行う
- 100%機能する水平線など一つもない
もし水平線を引くことに迷ってしまったら、最低でもこの6つを頭に思い浮かべるだけでも無駄なエントリーや損失は少なくなると思います。
是非これからは、正しい水平線を手に入れて、勝てるトレーダーになっていきましょう!