「FX業者はどうやって儲けているんだろう」
「客が損をすると業者は儲かるって本当?」
FXの業者の仕組みも理解しておかないと、手痛い失敗をするかもしれません…
こんにちは、月100万円超え副業トレーダーのヨシキです!
FXのトレードの勉強はしても、業者の仕組みを理解している人は少ないです。
今日は、FX歴6年、業界内部の事情に通じまくった僕が、FX業者の仕組みを暴露していきたいと思います。
- FX業者収入源
- FX業者の発注方式の違い
- DD方式の怖さ
- NDD方式とDD方式の特徴
あなたはFX業者に搾取されてる側ですか?
「FXで勝てているのに儲からない」という悲劇が起こる前に、この記事をしっかりチェックしておいてくださいね。
FX業者の利益の源は?
FX業者が利益を出す仕組みはこの3つ。
- スプレッド
- 取引手数料
- スワップポイント
実質的な手数料となる「スプレッド」
FXでは、買いの価格は高く、売りの価格は安く設定されており、この売買価格差のことを「スプレッド」と呼びます。
Bid(売)120.00 ー Ask(買)120.03
この場合、差額の0.03円がスプレッドです。1万通貨の取引であれば300円です。
取り引きのたびにスプレッドが業者の利益となります。つまり、スプレッドが狭いほうが投資家には有利ということ。
取引ごとに発生する「取引手数料」
スプレッドとは別に、取り引きごとに手数料を取り、業者の利益としています。証券会社が株の売買で手数料を取るのと同様のやり方です。
取引手数料は無料なことが多いですが、トレーダーの注文を市場へ流す「NDD方式」の業者は取引手数料を取っています。
金利差で発生する利益「スワップポイント」
スワップポイントとは二国間の通貨の金利差によって発生する利益のことです。
高金利通貨のポジションを持っている場合、トレーダーはスワップポイントを受け取ることができます。
反対に低金利通貨のポジションを持っている場合、トレーダーはスワップポイントを支払わなければいけません。
ポイントは、スワップポイントはFX業者が決められるということ。
スワップポイントがいくらなのか調べておかないと、知らないうちに搾取されてる可能性があるということです。
FX業者の発注方式 NDD方式とDD方式とは?
FX業者は取引の方式によって、次の2つに分けられます。
- NDD方式(ノン・ディーリング・デスク方式)
- DD方式(ディーリング・デスク方式)
NDD方式(ノン・ディーリング・デスク方式)
「NDD方式」はFX業者が客の注文を市場に流すことで、売買手数料やスプレッドを業者の利益としています。
つまり、取引が「トレーダー⇔FX業者⇔FX市場」という流れになるということ。
NDD方式を採用しているFX業者にとって、多くのトレーダーがたくさんの取引をすることが利益につながります。
これは証券会社の株式注文と同じ考え方ですね。
トレーダーにとっては、市場のレートが反映されているので、フェアなトレードができるというメリットがあります。
NDD方式は、スプレッドが大きかったり、売買手数料がかかることがあるため、トレードのコストが割高になる傾向があります。
NDD方式は海外FX業者の主流であり、世界のスタンダードです。
DD方式(ディーリング・デスク方式)
DD方式は、顧客の注文を市場に流すか流さないかを、FX業者が判断します。
国内のFX業者が多く、トレーダーはFX市場ではなくFX業者と取引をしているイメージです。
顧客の注文を市場に流さずに顧客との取引をFX業者が行う(相対取引)ことがあるため、DD方式は透明性が低いと言われています。
相対取引なら、次のようなことができてしまいます。
例えばトレーダーAが100円の買い注文をしているとします。トレーダーBが100円で売り注文をしていた場合、市場に流さずにこの注文を相殺してしまいます。
FX業者としては、市場へ流すコストを省くことができるということなんです。
※顧客の同士の注文を相殺することをマリー取引といいます。
ちょっとズルい感じがしますが、FX業者は悪さをしたくてDD方式にしているわけではありません。特に日本ではスプレッドの狭さが売りになるため、DD方式の業者はスプレッドだけではなかなか利益が出せないんですよね。
FXの市場へ注文をしない場合、市場へ流すコストが抑えられるため、小さなスプレッドをトレーダーに提示できます。
また、市場でのスプレッドは常に変動していますが、市場を通さないので固定でスプレッドを提示できているのもメリットです。
このように、DD方式の最大のメリットは、トレーダーも低コストで取引できることです。
そして次に繋がる話になりますが、DD方式は「透明性が低い」ことが大きなデメリットになることがあります。
客が損すると業者が儲かる
DD方式の業者が、トレーダーの注文を市場に出さず、FX業者内で取引を成立させることは「ノミ行為」ともいわれています。
競馬に例えるとわかりやすいです。
馬券の購入から払い戻しまでしてくれる便利な代行業者がいたとします。顧客が馬券を買ってもらうために、この業者に1万円を渡します。
業者は手数料1000円をひいて、馬券を購入します。馬券が当たっても外れても、業者の利益は手数料の1000円のみです。
ところが、どうせ外れると考え、業者が馬券を購入せずに1万円を自分のものにしてしまいました。
業者はお客に「負けたから払い戻しはない」と言えばよく、こうすると業者の利益は1万円になります。
FXでは、この話の代行業者がFX業者です。注文を市場に流さないと、この話と同じようなことができてしまいます。負けそうな注文を市場に流さず、自分たちのお財布にお金を入れてしまうということです。
FX初心者の多くが1年以内にFX市場を退場するといわれていますが、そのトレーダーたちのマイナス分が、FX業者の利益となっています。しかしこの行為は違法ではなく、金融商品取引法に定められた合法な取引です。
DD方式の理不尽な仕組み
実は、レートもFX業者にいじられているかもしれません。
NDD方式の業者が表示するレートは市場のレートですが、DD方式の業者が表示しているレートは市場のレートそのものではありません。
DD方式のレートはFX業者が自由に決めてよいことになっています。
市場のレートと全く異なる動きではなく、市場と似た動きになっていることが多いですね。
FX業者がレートを決めれることを悪用して、
- スリッページ
- ストップ狩り
といった業者に有利な操作をしている場合があります。
このうような口コミもあります。
悪質な業者があり、経済指標発表時に、直前直後のスプレッド拡大時には瞬間的にそういうことをやることもあり得るかもしれません。姿かたちは変えても、もとはといえば悪の権化ともいえる商品先物業界に根を持つ企業がたくさんあり、顧客のマージン切れでのロスカットをつけることを無上の喜びとしている悪党たちの世界ですから。国内のfx業者のほとんどがDD方式だと思うのですが、レートずらし… – お金にまつわるお悩みなら【教えて! お金の先生 証券編】 – Yahoo!ファイナンス
スリッページ
取引をしていると、「なんだ、この約定価格は!?」となることがありませんか?FXでは値動きが常にあるので、トレーダーの注文した価格が滑って、本来約定したい価格と異なる価格で約定することがあります。
それが「スリッページ」。
DD方式では、業者がわざとレートを滑らせて、業者に有利なレートで約定させることがあるんですよね;
相場が急激に動いたときに、そもそも約定が拒否されることもあります。
ストップ狩り
スリッページよりも悪質なのは「ストップ狩り」です。ストップ狩りとは、意図的にレートを動かし、ストップロス注文を約定させるようにすることです。
例えば、多くのトレーダーが125円で損切りの注文をしていたとします。市場のレートでは125.10まで下がって、その後反転しました。
この場合、トレーダーは損切りにならず、ポジションを保有し続けることになります。
ストップ狩りとはこのレートを125円まで意図的に下げて損切りの価格に引っかかるようにすることです。
トレーダーはほとんど気づくことなく「もっと広く取っておけばよかったな」と思うかもしれませんが、実際にはFX業者は負け分をそのまま儲けにしています。
本来負けていない取引なのに、無理やり負けたことにさせられています。しかも、スリッページと同じく、トレーダーはこれを防ぐ方法はないのです。
納得がいかない値動きをしたときは、複数業者のチャートを見比べてみるとよいです。ストップ狩りをしている悪徳業者を見つけられるかもしれません!
カバー取引
ここまで読んだ方はわかるかと思いますが、DD方式でトレーダーが勝った場合、勝ち分を業者が負担しなければならず、業者側の損失となるわけです。この損失を防ぐのが「カバー取り引き」です。
FX業者はトレーダーが行った取引量と同じ取引量を、銀行等の金融機関(これをカバー先と言います)に注文を流し、リスクを回避しています。
カバー率が高いほど信頼できる業者だといえますね。
トレーダーが勝ちそうな注文はカバー取引をしてリスクを回避しつつ、負けそうな注文は相対取引で負け分を儲けにすることで、FX業者は儲けを大きくしているんです。
NDD方式とDD方式の比較とおすすめのFX業者
NDD方式とDD方式でそれぞれおすすめのFX業者を挙げるとすれば、この2つが安心かなと思います。
NDD方式:GMOクリック証券くりっく365
DD方式:DMM FX
※厳密にはFX業者はDD方式、NDD方式どちらを採用しているか明言はしていません。
NDD方式とDD方式の特徴を表にしました。
NDD方式 | DD方式 | |
---|---|---|
注文の取引 | インターバンク市場へ | 相対取引 |
レート | 市場レート | FX業者独自のレート |
コスト | 高い ・スプレッド広い ・取引手数料 |
安い ・スプレッド狭い |
約定率 | 高い | NDD方式には劣る ※スリッページや約定拒否が発生する可能性がある。 |
主なFX業者 | 海外FX業者 | 国内FX業者 |
おすすめのFX業者 | GMOクリック証券くりっく365 | DMM FX |
こんな人にオススメ | ・ノミ行為は避けたい ・透明性を重視したい ・取引量が大きい人 ・スキャルピングをしたい ・自動売買をしたい |
・コストを少しでも抑えたい ・国内業者のサポート重視 ・少額からFXを始めてみたい |
それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分のトレードスタイルに合わせて選ぶのが良いかと思います。
DD方式はトレーダーの味方ではないと理解しておく
取引方式の特徴を理解しておかないと痛い目を見るかもしれません。
- DD方式は市場に注文を流さない(相対取引)、NDD方式は市場に注文を流す。
- DD方式は「スリッページ」「ストップ狩り」などを行っている可能性がある。
- NDD方式よりもDD方式のほうが取引コストが低い。(スプレッドが狭い)
このような特徴を比較してFX業者を検討しましょう。
FX業者を吟味することは安定した勝ちへの1歩目です。
この記事を読めば、FXの勝率がさらに上がります。