水平ラインや移動平均線の手法と合わせて、今回はさらに重要な回となります。
今回も超シンプルに、超実践的な手法を解説していきます。
三尊・逆三尊と聞くとなかなか難しく思われる方も多いですが、心配ありません。めちゃくちゃわかりやすく説明します。
メインコンテンツ:「FXはエントリーが9割」
最強手法①:「水平ライン」
最強手法②:「移動平均線」
最強手法③:「三尊・逆三尊」(この記事)
まず三尊とは?
三尊(さんぞん)は英語に訳すと、ヘッド&ショルダーと言います。
そもそも三尊とは、阿弥陀三尊(あみださんぞん)という仏教における、仏像安置形式のひとつです。
このように3つ仏像を並べる形式のことですね。
FXでなぜこれが重要なのかというと、相場の転換ポイントで必ず出現するからです。
FXのトレンドは、いつか必ず転換しますよね。上昇トレンドは下降トレンドへ、下降トレンドは上昇トレンドへ、どこかで必ず変換します。
そして、三尊・逆三尊はそのタイミングで出現するシグナルなんです。
結論を言うと、
三尊 = 上昇トレンド終了のシグナル
逆三尊 = 下降トレンド終了のシグナル
です。
トレンド転換の初動でエントリーできれば、非常に大きな利益を狙えますよね。
たとえば、上昇トレンドから下降トレンドに転換するときに、転換ポイントで売りで入ることができれば、大きな利益が狙えますよね。
なので、三尊・逆三尊はテクニカルとして非常に使える、という話です。
三尊の相場心理
では、ここからは三尊の相場心理を解説していきたいと思います。
つまり、なぜ三尊が出現するのか、という話です。
ここは超絶重要です。
画像をたっぷり使いながら解説していくので、みなさんも実際にエントリーすることをイメージしながら読んでください。
上記チャートは、上昇トレンドで「押し目」が現れた形です。
では、赤い矢印のところでポジションを持ったとしましょう。
で、そこからジリジリと上がって、みなさん「しめしめ、含み益が増えてきたぞ」という状況です。
このあとの動きとしては、相場というのは上がって下がってを繰り返しますから、少し下がってくるわけです。
そのときに、こういう水平ラインが引けるわけですが、ここでまた押し目をつけて伸びたとしましょう。
これはいわゆる、赤いラインの部分でレジサポ転換が起こっている状況です。
皆さんのトレードでいうと2回目の赤い矢印の部分で押し目買いをして、含み益がどんどん伸びて、非常に「しめしめ」という状況です。
ここまで伸びると、実はこの赤い線の下に売りの注文が溜まるんですよね。
この売りの注文が何かっていうと、上記画像にも書きましたが、
・買い方(ロングポジション)の損切りの売り注文
・利確の売り注文
の2つです。
損切りの売り注文とは、この赤い線より上でロングを持ったときに、「赤い線より下を割ったら損切りしよう」と考えて、赤い線の部分でストップロスを入れるという話です。
逆に、赤い線の下(左の矢印)で買いポジションを持っているとなったときに、含み益が伸びている状態なので、どこかで利確させないといけないですよね。
「買いで入ったときの利確=売り注文」なので、また赤い線の部分に売り注文が溜まるわけです。
さてこのあとの動きですが、
このように、落ちていって、いわゆるトレンドが転換し始めているときです。が、このあとはまだどうなるかわからないです。まだ上がる可能性もあります。
この時点でどういう注文が入って来やすいかというと、また押し目買いを狙う人たちが出てきます。買い注文が入るということです。
買い注文が入ったので、反発して上がりますよね。それにより、またこの下に注文が入ってきます。
この売り注文が何かというと、また損切りの売り注文と、利確の売り注文(下から買った人)です。
そしてさらに、新規の売り注文も入ってきます。
「このラインを割ったら売ろう!」と思っている人ですよね。
いわゆる予約注文とかで入ってきて、この赤い線の下には大きな売りの注文が溜まってきます。
そうすると、また高値を更新できずに落ちてきて、溜まっていた売り注文が一気に約定して、ズボッと下に抜けるという形になります。
これがいわゆる、三尊の相場心理です。
イメージできましたか?
この心理状態を理解することで、今後のトレードスキルとか、相場の向き合い方が全然変わってきます。
ここ非常に重要なので、何度も読み返してください。
三尊・逆三尊のエントリーポイント
相場心理と合わせて、ここも非常に重要です。逆にここさえ知っておけば、非常に使える戦略になります。
①ネックラインブレイク後の戻り
参考例として
こちら逆三尊から上に抜けたあと、押し目(赤い四角の部分)が出ているチャートです。
この押し目で買う、という話ですね。
水平ラインのサポレジ転換の部分で「押し目買い・戻り売りを狙いましょう」とお話しましたが、それと通じる部分にもなります。
あと、移動平均線も見えますか?
200MAを上に抜けたあと、赤い四角の部分でサポートされるという形になっています、
ここまででわかると思いますが、三尊・逆三尊、水平ラインと移動平均線、全部つながってきますよね。
なので、全部大事なんです。
話は戻って、こういう押し目(赤い四角の部分)でエントリーできれば、非常に大きな利益が狙えるということです。
たとえばさっきの画像の押し目でエントリーしたとすると、損切りポイントはかなり近いところに置けるということです。
損切り1とか2に対して、リワード5とかを狙っていけるのが、この押し目買い・戻り売りの良いところです。
このチャートはユーロドルの30分足の参考例です。
三尊を作ったあと、下に抜けましたが、ラインまで戻ることなくジリジリと下がってしまったという形です。
この場合はエントリーができなかったということで損失はありませんが、グッと大きく下がった部分の売りの機会を逃してしまったということになります。
エントリーポイント②右肩形成中の高値を狙う
このように、三尊の3つめの肩の頂点の部分が売りのエントリーポイントとなります。
こちらはポンドドルの30分足です。
さっきの逆で、逆三尊の3つめの山の一番深い部分で買います。
ここで買えば、めちゃくちゃ大きなリワードが狙えますね。
赤い線を上抜けたあとの押し目の部分(エントリーポイント①)で買っても良いですが、こちらで買ったほうが大きい利益を狙えます。
もし三尊・逆三尊が形成されれば、大きな値幅を取れます。
さきほどのチャートはすでに先がわかっているチャートなのでなんとでも言えますが、実際は三尊の3つ目の山の部分は、いわゆる上昇の流れがそのまま続いていく可能性もあるということです。
逆三尊の場合は、2つの山で下降の流れができているので、そのまま安値を更新してどんどん下落していく可能性もあるということです。
三尊・逆三尊が完成していない状況でエントリーしていくことになるので、大きな利益を狙える分、リスクもあるという手法です。
解決策としては、フィボナッチリトレースメントを組み合わせて使うと非常に有効です。
フィボナッチ「黄金比61.8%」は最強の数字
黄金比61.8%は自然界が作り出した原理原則で、ひまわりの種とか、パルテノン神殿もそうですね。
黄金比61.8%について語らせると僕は1時間でも2時間でも語れるので今回はやめておきますが、とにかくフィボ61.8%というのが大事というのは覚えておいてください。
これはさっきの三尊で、3つ目の山(赤い四角の部分)で売るという話で、「そんなん、どうやって売れるの?」と思うかもしれませんが、フィボナッチを当てればいいわけです。
真ん中の山の高値から、三尊の首の部分(赤いライン)まででフィボナッチを引きます。
そうすると、フィボナッチの61.8%の部分で反発して下落していく可能性が高いということなので、ここで売ればいいというわけです。
左肩と右肩の高さが揃うと強いです。
左肩の高値と右肩の高値にラインを引くことができれば、非常に良い位置になります。
これはさきほどのポンドドルですが、肩が揃っていませんよね。
左肩と右肩が、ズレています。
これはフィボナッチを当てると、赤いラインからの戻しがフィボナッチの61.8%で反発していますので、その部分で買いで入れば、損切りを狭めつつ大きなリワードを狙うことができるということです。
まとめ
三尊・逆三尊は、とにかくチャートとにらめっこして経験で覚えていく必要があります。
なかなか最初は見つけるの難しいと思いますが、慣れれば見つけられて大きなリワードを得られますので、ぜひマスターしてください。
当ブログでは日々の相場をリアルタイムに分析しています。
トップページを見てもらえばわかると思いますが、実際の僕のトレード結果も公開していますので、
エントリーポイントを真似しつつ、リアルタイムの相場と照らし合わせて勉強することができるはずです。
ぜひチェックしてみてください。
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最強手法②:「移動平均線」
最強手法③:「三尊・逆三尊」(この記事)