「FXの買いと売りで利益が出る仕組みが知りたい!」
「なぜ売りで取引できるのかがイマイチ分からない」
「初心者には買いと売りのどちらがおすすめか教えて欲しい!」
こんにちは!FX歴6年のヨシキです!
今日のテーマは「FXの買いと売りで利益が出る仕組み」です。
FX歴6年の僕が、FX初心者の人にわかりやすく超丁重に解説しますので、ぜひ参考にしてください。
FXで利益が出る仕組み
まずはFXで利益が出る仕組みについて解説します。FXで利益が出る仕組みは次の2つです。
- スワップポイント
- 為替差損
2国間の金利差によって生まれる損益
片方が高金利通貨でもう片方が低金利通貨といった金利差があるような状況ですと、スワップポイントによる利益が得られることがあります。
例えば、日本円のような低金利通貨を売って、メキシコペソや南アフリカランドなどの高金利通貨を買うという形ですね。
一例として「GMOクリック証券」では2022/7/20ですと、以下のスワップポイントを得られます。
通貨ペア | スワップポイント |
---|---|
南アフリカランド/円(買い・10万通貨) | 270円 |
メキシコペソ/円(買い・10万通貨) | 360円 |
トルコリラ/円(買い・1万通貨) | 57円 |
スワップポイントについてはこちらの記事もどうぞ!
為替レートの変動により生じる損益のこと
為替レートは日々、変動しています。その動きを利用して利益を出すことができるのです。
為替レートとは通貨を交換するときの価格の相場です。
例えば円とドルを交換したとき、1ドル何円になるか?というものを表しています。
つまり「ドルを買う」、「円を売る」というように通貨を売買(交換)して利益を得るのです。
FXの「買い」と「売り」の仕組み
それではFXで利益が発生する「買い」と「売り」、そして「両建て」の3つの仕組みについて解説しています。
「買い」の仕組み
買いは購入した通貨ペア(取引する通貨の組み合わせ)の価格が上昇すれば利益が発生します。
例えば、ドル/円が100円のときに買い、110円まで上昇すれば10円分の利益を得ることが可能です。
逆に購入した価格から下落すると損失になります。
100円で購入したあと、90円まで下落すると損失は10円です。
売りで利益が発生する仕組み
売りは購入した通貨ペアの価格が下落すれば利益が発生します。
仮にドル/円が100円のときに売り、90円まで下落すれば10円分の利益が得られるというわけです。
逆に売った価格よりも上昇してしまうと損失になります。
100円で売ったあと、110円になった場合は10円の損失が発生します。
両建てで利益が発生する仕組み
両建てとは、同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に持つことです。
つまり上記で解説した「売り」と「買い」を同時におこなうのです!
基本的には同じ価格で買いポジションと売りポジションを持ちます。
そのため、価格がどちらに動いても利益にも損失にもなりません。買いと売り、それぞれの利益と損益で相殺されてプラスマイナスゼロになるからです。
「それだと両建てするだけ無駄では?」と思うかもしれません。確かにこのままだと利益も損失も出せません。
しかし、次のように買いと売りの決済するタイミングをずらすことで利益を出すことができます。
- とりあえず両建てする
- 相場の方向性を確認する
- 相場が進みそうなポジションは残して片方は決済
- ある程度、利益を得たらもう片方も決済
最初に両建てしておき、相場の方向性がはっきりしてから片方を決済するというような方法がよく使われます。
相場の方向性が上昇方向なら買いポジションを残し、売りポジションは決済するのです。
そして、売りポジションの損失以上の利益を出すことができたら買いポジションも決済するという形にします。
このような方法をとれば両建てでも利益がだせます。
しかし正直、両建ては初心者にはおすすめできない方法です。相場の方向性の見極め方や、ポジションを決済するタイミングがとても難しいためです。
両建てにチャレンジするのはFXに慣れてからにしましょう。
売りから取引できる仕組み
「買いで取引ができのは分かるけど、売りの取引の仕組みがイマイチ分からない」
このような人はけっこう多いようです。
確かに手元にない通貨を売って取引すると言われても、イメージがわかないですよね。
FXの売りとは、簡単に言えば「通貨の現時点の価値と後日買い戻す権利を得ることができる」というものです。仕組みをイメージ図にすると以下のとおりです。
少し難しいかもしれませんが、「買い戻すことを前提に売る」ということです。
例えばドル/円を125円で売れば、後日125円で買い戻すことになります。
つまり価格が130円に上がれば、「130円-125円=5円」で、5円分の利益になります。
逆に120円に下がれば、「120円-125円=-5円」で、5円分の損失になるというわけです。
「売り」の仕組みについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
初心者には「買い」の方がおすすめ
FXの初心者には買いの方がおすすめです。その理由は次の2つになります。
- エントリータイミングが取りやすい
- スワップポイントが得られる
エントリータイミングが取りやすい
買いは売りよりも価格が動くスピードがゆったりとしてるので、初心者でもエントリータイミングが取りやすい傾向にあります。
一方売りは、買いよりも価格が速く動く傾向があり、あっという間にエントリーチャンスが無くなることが多々あります。
価格が速く動いているときは、焦って追いかけてもまず上手くいきません。しかし初心者ですと手を出してしまいがちなのです。
まずは買いでFXに慣れたほうがおすすめです
スワップポイントが得られる
スワップポイントとは最初に解説したとおり、2国間の金利差よって生まれる利益や損失のことです。
プラススワップ(利益)、マイナススワップ(損失)とも呼びます。
例えば、「DMM FX」の2022年7/21のスワップポイントの一例は以下のとおり。
(取引単位は1万通貨)
通貨ペア | 買い | 売り |
---|---|---|
ドル/円 | 189円 | -198円 |
豪ドル/円 | 105円 | -114円 |
ポンド/円 | 183円 | -192円 |
参照:DMM FX|スワップカレンダー
上の表を見ても分かるとおり、買いならプラススワップを得られていますが、売りですとマイナススワップが発生することが多いのです。
スワップポイントは日をまたぐと発生します。そのため数日に渡ってポジションを保有するトレードの場合、プラススワップがあればその分だけ利益になります。
プラススワップがあれば、トレードで勝った場合には利益が増え、負けた場合でも損失を減らせますね。
このようなメリットもあるため、買いのほうがおすすめできるのです。
初心者が覚えるべきその他の仕組み
最後に、初心者が覚えておくべきFXのその他の仕組みをお伝えしておきます。
解説中の用語はFXで非常によく使われるものですので、この機会にぜひ覚えておいてください。
レバレッジ
証拠金以上のお金をトレードに使える仕組みのこと
日本のFX会社ですと最大25倍までレバレッジ可能です。
つまり証拠金が10万円なら250万円までトレードできるということになります。
海外の場合レバレッジに規制はなく、FX会社によっては最大3,000倍といったところもあります。
レバレッジについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
損切りと利益確定(利確)
損失を確定させること
損失が発生しているときに、持っている通貨を決済させて損失を確定させます。
例えば相場が予想と反対に動いてしまった場合など、損失を最小限に抑えるためにおこないます。
損切のタイミングは難しいため、「〇%下がったら損切する」というようにルールを決めておくとよいでしょう。
利益を確定させること
利益が発生しているときに、持っている通貨を決済させて利益を確定させます。
損切りのケースとおなじで、「〇%利益が出たら利確する」とルールを決めておくのがおススメです。
まとめ
FXでは買いと売りの両方で利益を出していくことが可能です。
売りで取引でき利益がでる理由は、FX会社と「買い戻すことを前提に売る」契約をしているからです。
FXの初心者の方は買いを中心にトレードするのがおすすめです。買いには以下のようなメリットがあるからになります。
- エントリータイミングが取りやすい
- スワップポイントが得られる
まずは買いでFXに慣れてから、売りにチャレンジしてみてください。それからでも全然遅くありませんよ。
「売り」と「買い」の仕組みを理解したら、さっそくFXを始めてみましょう!