「FXのショートポジションって何?」
「ロングとショートの違いはなんなの?」
「初心者でもできますか?」
FXをこれから始める人や始めたばかりの人にとって、ショート(売り)ってどういうことか、イメージがむずかしいですよね。
今日の記事は、そんな方に向けたFXのショートについての解説です!
こんにちは、FX歴6年のヨシキです!
今回はショートポジションを持つことで、売って稼げるというその仕組みと役立つ3つのテクニックについて解説していきます。
僕も最初のころはきちんと理解できていませんでしたが、ショート(売り)を覚えてうまく利用してから、月100万円以上の利益を安定してだせるところまでこれました。
- いまさら聞けない、プロも愛用するショートポジションの5つの基本
- 実践前に知っておきたいショートポジション3つのポイント
- ショートポジションで役立つ3つのテクニック
僕も最初つまずいた部分などをなるべく分かりやすく解説していきますね。
ショートの仕組みをわかりやすく解説
まずは「なぜ、売ることで稼げるのか?」という疑問と、その仕組みについて解説していきます。
ショートポジション(売り)とは
ショートポジションは一言でいうと「通貨を売る」こと、つまり売り注文を入れることです。FXの買いと売りはこのように呼ばれます。
買い=ロング
売り=ショート
ショートという呼び方の由来については諸説ありますが、「買い注文は長く保有する場合が多いからロング、売り注文は短期的な取引となる場合が多いからショートと呼ばれるようになった」というのが、僕は一番しっくりきます。
ロングポジションだから長期保有、ショートポジションだから短期保有、という期間を指すわけではないので注意してくださいね。
初心者の方がややこしく感じてしまう理由の1つとして、「通貨を保有していなくても売ることができる」ということがあるので、これから解説していきます。
「持ってない通貨を売る」その仕組み
保有していない通貨でショートポジション(売り注文)を持つ行為は、「後で買い戻す契約」をしたうえで先に売る取引をした、ということになります。
つまり、まだ持ってはいないけど「1ドル=100円」で売るよ。後で1ドル分はちゃんと買い戻すからね。ということです。
この「売ってから買う」という一連のやりとりをショートポジションと呼び、ロングポジション(買い注文)を持った時とは逆の動きになります。
例えば、米ドル/円の通貨ペアであなたが「1ドル=112円」の時にショートポジションで注文を入れた場合、「1ドル =110円」になって決済買いをすれば差額の2円が利益になります。(下図の左側)
逆に「1ドル=115円」となって決済買いをした場合は差額の3円が損失になるということです。
普通に考えると、持ってない物を売れるというのは想像しにくいかもしれませんが、FXに関わらず投資の世界ではショートポジション(売り注文)を持つことができるというものだと覚えておいてくださいね。
ショートポジションの基礎知識【実践前には知っておきたい3つのこと】
ショートがどんなものかわかった方は、今すぐにでも実践したくなる気持ちが盛り上がっていることかと思います。
基本的な3つのポイントをお伝えしておきますので、実践前にチェックしておいてくださいね。
「ロングだけ、ショートだけ」は損をする?
ロングとショート、どちらか一方だけしか取引をしないと、相場の急な転換での対応ができなかったり、リスクヘッジへの対応が取れません。特に初心者の方はロングポジションだけで地道に増やしていこうという方が多い印象がありますが、ロングもショートも両方使えることでリスクヘッジの役割にもなります。
緩やかな上昇傾向にあった相場が大規模自然災害が発生した際に転換して急な下落相場に入り、下降トレンドが発生したとします。
まずショートポジションを素早く入れられることで相場が下落相場になったとしても利益を出すことが可能になります。
その後、レンジ相場となり緩やかな上昇傾向に相場が移り始めたらロングポジションを持つことで安定感のあるトレードを行うことができます。
どちらか片方のポジションだけを使うよりも両方の取引のメリット・デメリットを理解したうえで使えることが理想的です。
ショートポジションの通貨ペアとスワップポイント
ショートポジションを持つ際に覚えておいて欲しいのは、「通貨ペア」によってコストが違うということです。
ここで大事になるキーワードが「スワップポイント」です。
例えば、米ドル/円の買いスワップが50円だった場合で5Lotをロングポジションで保有したとします。
- 50円(買いスワップ)× 5Lot = 250円の利益
この250円の利益が、ショートポジションだと逆に250円の支払い※となります。
※実際にはロングポジションとショートポジションで金利は一律ではありません。実際のスワップポイントは取引しているFX業者で確認してください。
利益を出そうと思っていたはずが、逆にマイナスとなる場合があるので、通貨ペアはしっかり意識しないといけません。
スワップポイントは証券会社によっても変動するので一概には言えませんが、コストが低い通貨ペアとコストが高い通貨ペアはこのような通貨です。
- コストが低い通貨ペア:ユーロ/円・豪ドル/円
- コストが高い通貨ペア:メキシコペソ/円・南アフリカランド/円
FXの金利やスワップポイントについては以下の記事で詳しく解説しています!
ショートポジションのメリット・デメリット
ショートポジションのメリット
ショートポジションはロングポジションと比べると、
・短期間で利益を得やすい
・下落相場でも利益を利益を出せる
というメリットがあります。
相場の値動きは、一般的に「上昇相場ではゆっくりと上がっていくが、下落相場では一気に落ちることが多い」と言われてます。
なので相場が暴落しているというタイミングでのショートポジションは一気に大きな利益を生み出すチャンスとなることが多いので、強みを知った上でショートポジションの持ち方もしっかりと身に付けてくださいね。
ショートポジションのデメリット
- マイナススワップで支出が発生する
- ロングポジションよりも素早い判断が必要
円と他の通貨で取引するショートポジション(外国通貨を売る)ではマイナス金利となる場合が多くなります。(スワップポイントがマイナスとなることがあります)
スワップポイントを支払わなければならない場合が多いため、スキャルピング(数秒から数分と短い時間で何度も取引するテクニック)やデイトレード(保有したその日に取引する比較的短期間でトレードを行うテクニック)といった手法が理想的です。
日本は長い間ゼロ金利政策をとっていて、他の国の通貨よりも金利が低いのでショートポジションではマイナスの金利が発生することが多いんです。
また、ショートポジションのメリットでもお伝えしましたが、下落相場に入ると一気に下落する場合が非常に多いです。しかし、そこから相場がすぐに転換して上昇相場となる場合もあるので、ロングポジションの緩やかな上昇相場の時よりも素早い判断が求められます。
売りスワップが有利なFXの証券会社
ショートポジションを持つ場合、スワップポイントが安く余分な支払いを減らせることが理想的です。
ここでは、初心者の方でショートポジションを持つ際に登録しておきたいオススメの証券会社をポイントも合わせて紹介していきます。
DMM FX
おすすめポイント
- 売りスワップが低水準
- 比較的安定していて安心できる
- 業界最狭スプレッドで取引できる
- サポート体制も良く始めやすい
取引手数料 スプレッドのみ 取扱通貨ペア数 21通貨 最小取引単位 1通貨 取引ツール アプリ
DMM FX STANDARD
DMM FX PLUS
取引通信簿入金手段 クイック入金・銀行振込 レバレッジ 最大25倍 スプレッド 米ドル/円:0.2銭
ユーロ/円:0.5銭
ユーロ/米ドル:0.4pips詳細 DMM FXの詳細を見る
GMOクリック証券
おすすめポイント
- 売りスワップが業界内屈指の低水準
- 業界最狭スプレッドで取引できる
1,000通貨 (南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10,000通貨単位)
取引手数料
スプレッドのみ
取扱通貨ペア数
20通貨
最小取引単位
取引ツール
PC:
・はっちゅう君FXプラス
・FXツールバー
・プラチナチャート
スマホ:GMOクリック FXneo
入金手段
クイック入金・銀行振込
レバレッジ
最大25倍
スプレッド
米ドル/円(USD/JPY):0.2銭原則固定
ユーロ/円(EUR/JPY):0.4銭原則固定
ユーロ/米ドル(EUR/USD):0.3pips原則固定
特典
新規FX口座開設+お取引で最大550,000円キャッシュバック
詳細
GMOクリック証券の詳細を見る
ショートポジションで役立つ3つのテクニック
ここからは少しテクニック的な内容です。難しいという方は、こういったテクニックも取り入れることでより勝率を上げられるんだな〜と、頭の片隅にでも入れておくだけでも良いと思います。
何よりも重要なことは、何度もチャートを検証してタイミングを掴むことですが、その相場になった時に「あ、これブログで見て覚えてる!」となれば僕も嬉しいです。
それでは、今から解説する役立つ3つのテクニックを覚えておいてください。
- ソーサートップを狙う
- フィボナッチ61.8%地点で利確する
- レジスタンスラインをブレイクで損切り
ソーサートップを狙う
ソーサートップとは、高値圏(一定の期間の値動きの中で最も高い水準に近いところ)で発生するレンジ相場(横ばいに一定間隔で上下に動く状態)から、安値を更新しはじめ本格的な下落に入ることです。
下の図を見てください。
逆さにしたお皿に例えられることも多いソーサートップですが、ネックライン(トレンドの転換点)を下抜けすると売りのサインだと分かりやすく、ショートポジションを入れやすいのが特徴のテクニックです。
上の図では、お皿のようなレンジ相場が発生して一度下落したところで、再度もみあっていることがわかります。このもみあいの相場を下に突き抜けたタイミングが売りサインと判断します。
出現頻度は比較的少ないですが、もし逆さにしたお皿が確認できたときは、ぜひ追ってみてくださいね。
フィボナッチ61.8%地点で利確する
フィボナッチ・リトレースメントとは、直近の安値を0%・直近の高値を100%として線を水平ラインを引いた時に「23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%」をラインで表示させた比率のことです。
※ショートポジションの場合は逆になるので直近の安値を100%・高値を0%
多くのトレーダーがトレンドの相場を見る時にこのフィボナッチ比率を参考にし、61.8%では特に反発からの転換が起きやすいことから、利確する目安としたテクニックとして利用されています。
必ずしもフィボナッチ61.8%で反発して転換するわけではなく、50%や38.2%で転換する可能性もあるのでショートポジションを持った際にはなるべくチャートを追うようにしてくださいね。
「50%を超えて来たぞ!」となれば61.8%で利確する準備をしていく、ということを考えながら見ていくことをオススメします。
レジスタンスラインをブレイクで損切り
これは、「ショートポジションを使用したけど、相場の動きが想定と違う」というときの損切テクニックです。
レジスタンスライン(上値抵抗線)とは、上昇してきた価格の動きが止まる目安となるラインのことです。
上昇トレンドがレンジ相場に変わり始めた段階でショートポジションを準備し始めることで、転換して下降トレンドに変わった際に大きく利益を取ることができますが、上記画像のように急に転換してレジスタンスラインをブレイクすることがあります。
レジスタンスラインをブレイクするということは、まだ上昇トレンドが継続しているとみることができるので、ブレイクした段階で速やかに損切りして損失を最小限に抑えるためのテクニックになります。
レジスタンスラインをブレイクしないか注意することが、損失を最小限に抑えることだと覚えておいていただくことをオススメします。
まとめ
ショートポジションのポイントは、この2つのメリットと
・短期間で利益を得やすい
・下落相場でも利益を利益を出せる
以下の2つのデメリットを理解することです。
・ロングポジションよりも素早い判断が必要
・マイナススワップで支出が発生する
また、ショートポジションで利用したいテクニックとして、この3つを覚えておいてくださいね。
・ソーサートップを狙う
・フィボナッチ61.8%地点で利確する
・レジスタンスラインをブレイクで損切り
今回の記事を読んで「ショートポジションも重要だし、一緒に勉強しよう!」と思っていただければ幸いです。
ショートだけでない、FXの勝ち方はこちらの記事で紹介しています。