今日の記事は、こんな人向け↓↓
- FX Fairがボーナスが豊富そうなので気になる
- FX Fairは解説していい安全な海外FX業者なのか気になる
- FX Fairの出金拒否の噂について知りたい
こんにちは!FX歴6年のヨシキです!
マイナー海外FX業者についていろいろと最近は調べています。
今回気になっているのが、「FX Fair」というマイナー海外FX業者です。
このFX Fairという業者は、最大レバレッジが1,111倍というものすごい高いレバレッジ取引が可能であったり、独自のトレード分析ツールを用意していたりと、マイナー海外FX業者の中でもちょっと異彩を放ってるイメージがあるんですよね。
いろんな工夫を凝らしているFX業者は、個人的には結構好きなので詳しく調査してみたいと思います。
ただ、以下のように最近ちょっと出金ができていないなどの黒い噂もちらほら聞くようになってきたんです。
さすがに出金できないFX業者に口座開設する勇気はないですね…。
というわけで、FX Fairの悪評も合わせてしっかりと調査していきたいと思います!
- FX Fairの悪評について
- FX Fairのボーナスの内容
- FX Fairを口座開設するのはアリかナシか
公表しているボーナスや分析ツールは魅力的
FX Fairはマイナーな海外FX業者にしては、割と口コミなどがたくさんありました。
その中で僕が注目したのは、豊富なボーナスとFX Fairが独自で提供している分析ツールです。
これらについて詳しく調査していきます。
ボーナスは不定期で20,000円など
まずFX Fairはボーナスが豪華だという話なのでボーナスについて調査してみます。
FX Fairの公式ホームページを見てみましょう。
おっと、残念。
現在は何のボーナスキャンペーンも行っていないようです。
しかし、調べてみるとFX Fairは割とボーナスキャンペーンを乱発するようです。
今はやっていませんが、待っていたらまたボーナスを何かしら始める可能性が高そうです。
過去にやっていたFX Fairのボーナスを調べてみると、
- 口座開設ボーナス20,000円
- 100%入金ボーナス
このように派手で豪華なボーナスを提供しているようです。
このような豪華なボーナスは出金の条件がシビアだったりしますが、FX Fairの場合は、
というわりとゆるい設定でした。
ボーナスに関して、豪華で条件もきつくないという点は評価が高くつけられそうです。
分析ツールは多機能で魅力的
もう一つ気になってる点である、FX Fairが独自で提供しているトレード分析ツールについて調べてみます。
調べてみると、パソコンやタブレット、スマートフォンなどで自分のトレードの分析ができる便利なツールのようです。
アプリなどを利用するのではなく、どうやらブラウザ上で状況を見ることができるようです。
気になる機能は、
- 期間ごと、通貨ペアごと、エントリー方向ごとに分析できる
- 獲得pips、平均利益、平均損失、勝率、ポジションの保有時間などの条件で分析できる
- カレンダー機能で1日ごとに自分の成績を確認することができる
- 自分のトレード分析結果をSNSでシェアすることができる
普通にめちゃくちゃ便利じゃないですか!
表示画面も見やすそうですし、これだけ細かい分析を無料でできるのはとても魅力的だと思います。
マイナー海外FX業者とは思えないサービスで、FX Fairの大きなメリットの一つと言い切れますね。
これは素直に使ってみたいと思いました。
信頼できる点が少なく、現在は危険な状況
さて、ここまでは印象は特に悪くありません。
ここからはFX Fairの悪評について調べてみましょう。
金融ライセンスはない
そもそも、FX Fairはきちんと金融ライセンスを取得しているかどうかが気になるので確認してみましょう。
FFairは国際事業会社として、セントビンセント・グレナディーン諸島において認可を受けております。
SVG BC番号:21238 BC 2013引用:FX Fair
という表記があります。
なるほど、セントビンセント・グレナディーン諸島の金融ライセンスを持っているんだな、と思いがちですがこれは違います。
しかも、この登記はセントビンセント・グレナディーン諸島に行くことなく取得できるためかなり容易に手に入れることができます。
結論といたしまして、FX Fairは金融ライセンスは所有していないということになります。
これについては以下の記事でとても詳しく解説したので見てください。
FX Fairの会社の実体は全く不明
FX Fairの運営母体である会社についても少し調べてみましょう。
FX Fairの公式ホームページによると、「Fair Group」による「FFair」という会社がFX Fairを運営しているということです。
掲載されている住所は、
Beachmont Business Centre, 358, Kingstown, St. Vincent and the Grenadines
引用:FX Fair
です。
またこの住所か…。
正直、色々なFX業者を調べていく中で何度この住所に遭遇したか分かりません(笑)
住所が置かれているセントビンセントにおいて、有名な住所貸しの施設のようです。
この住所に会社の実体はなく、セントビンセント・グレナディーン諸島の登記を取るのに都合のいい住所なのでしょう。
詳しくはこの記事にも書いてあるので読んでみてください。
LInkedIn(世界中の企業が登録しているビジネス向けのSNS)でも検索してみましたが「Fair Group」も「FFair」も登録は存在しませんでした。
FX FairはもともとFX Beyondという悪質業者
FX Fairは悪質な出金拒否を行っていた過去があるという噂について検証してみたいと思います。
FX Fairは2022年の10月まで、「FX Beyond」という名前でサービスを提供していました。
このFX Beyond自体も、2021年から日本でサービスを提供したばかりの実績の浅い業者でしたが、サービス開始からまもなく出金拒否の報告が絶えなくなります。
例えばこのような報告がありました。
そういった影響を受けてか、2022年の10月8日にFX Beyondは現在のFX Fairに業者名を変更しました。
つまりFX Fairは、そもそも出金拒否をしていた業者という事実があるわけです。
FX Fairは現在出金が停止している
今年に入ってFX Beyondのときと同じように出金がされない、出金が遅延しているという報告が出始めた矢先のことでした。
出金を待っていたトレーダーにはこのようなメールが送りつけられたそうです。
FX Fair側の言い分を簡単にまとめるとこうです。
- Assassin FXと同じ運営会社ではないかというあらぬ噂で風評被害が出た
- そのために出金申請がFX Fairに殺到した
- さらにMetaQuoats社(MT4・MT5の会社)からモバイルアプリのライセンスを剥奪された
- 同時に仮想通貨ウォレットがハッキングされた
- 同時にトレーダーたちに一斉に不正トレードされた
- 収納代行法人の銀行口座が凍結した
およそありえないような理由で、FX Fairはトレーダーたちの資金を出金できないようにしてしまいました。
要するに、FX Fairは全く何の責任もなく悪くない状況で、一斉に様々な不正や嫌がらせが行われたという主張をしているわけです。
そもそも理由の中には、出金できなくなることとは関係ないだろうという内容も含まれていますよね。
もし僕が当事者だったらこのような主張は簡単には信じることはできません。
しかし現実問題、このような状況に巻き込まれてしまうと個人が資金を取り返すことはかなり難しいと思います。
理由としては、
- 被害に関する証拠を集める、弁護士の用意、その他被害届け提出に関する時間と費用の捻出の負担が大きい。
- 海外の企業のため日本の警察は動きづらい。
- ある程度の被害人数が集まっていないと、動いてもらいづらい。
- 金融庁の認可がないFX業者で、リスクを承知の上で取引をしたという事実がある。
- 相手側も、それなりに多くの逃げ道を作っている。
などがあり、個人が業者相手に正論で取り返そうとするだけでは暖簾に腕押し状態になってしまうのです。
実際にこのような詐欺(が疑われる出金拒否等)できちんと返金がされたケースは、ほぼありません。
Assassin FXとの関係の噂
そもそもAssassin FXとは何なのか調べてみると、
- コピートレードでトレーダーを一斉にロスカットに追いこんだ
- そのままAssassin FXは破綻した
- Assassin FXに勧誘していたSNSのアカウントなどは一斉に消えた
- Assassin FXはもともと作業を行うために作られた業者の可能性がある
という恐ろしい事実が分かりました。
いわゆる典型的なポンジスキームだったということのようです。
ポンジスキームとは分かりやすく言うと
- 配当金があるという名目で出資者を集める
- 実際は利益が出ておらず、出資者から集めたお金の中から配当金としてしばらく還元する
- 出資した人間は本当に儲かるのだと信じる
- ある程度集まったところで破綻したことにして逃げる
という詐欺です。
しかしそもそも個人的にはAssasin(暗殺者)などという名前をつけている金融業者に、お金を入れようとは思えないのですが…。
ではなぜ、FX FairがこのAssassin FXと同じ運営会社ではないかと言われているのでしょうか。
調べてみるとこのような理由があるようです。
- FX FairとAssassin FXの取引サーバーのIPが同じ
- 公式ホームページが類似している
IPが同じという時点でほぼ同じ運営会社であるのは確定と言っても良いと思います。
しかしFX Fairは公式ホームページでこのような声明を出しています。
要約すると、
しかし同じ会社ではない。
むしろAssassin FXのせいで被害にあっているので訴えようか悩んでいるぐらいだ。
という内容です。
しかしこれに関しても、本当なのか嘘なのかは判断することができません。
全てがFX Fair・Assassin FXの自作自演という可能性も否定できないからです。
総合して判断すると、業者が同じ会社であるという可能性は高そうです。
GEM FOREXによく似た状況で返金開始
2023年10月11日、FX Fairに新しい動きがあったようです。
なんと、「未出金分の返金」を開始したというのです。
これもまたFX Fairから出金待ちをしているトレーダーにメールが来たようです。
とんでもない内容です。
FX Fairは返金はするものの、「20.13USDT」ずつの分割での返金だと言うわけです。
つまり、
- 何回に分けるか決定していない分割での返金
- 今回はとりあえず1回目の返金
- なぜか円でもドルでもなくUSDT(ドルと同じ価値を持つ仮想通貨取引での代用通貨のようなもの)での返金
- 数千円だけの人でも何百万出金待ちしてる人でも一律20.13USDT(約3,000円)
ほぼ返金していないのと同じです。
この時点でやはり思い出されたのは、GEM FOREXです。
大規模な顧客の資金の持ち逃げ事件を起こしたGEM FOREXですが、このような流れがありました。
- 悪質なトレーダーによる不正な取引が大量に行われて大きな損失が発生した
- 同じ時期に決済代行会社による約50億円の持ち逃げが発生した
- 同じ時期に決済代行会社による10億円の未払いが発生した
- そのため「GEM FOREXはあくまで被害者であり出金できなくなった」との言い分
- 返金はする。ただし新しく開発したまだ出回ってない独自通貨で。
偶然FX会社を脅かす大規模な損失が同時に発生し、出金できなくなり、およそ返金とは言えない方法で返金するつもりはあると言い張るという点でかなり類似してますよね。
おそらくこのような詐欺を行う場合の、典型的なテンプレートなのでしょう。
今後FX Fairからお金がきちんと全額返ってくることは絶望的だと思っていいと思います。
まとめ:FX Fairは絶対に口座開設してはいけない
FX Fairについて調べてみると、この記事を書いている現在進行形で大問題になっている業者でした。(2023年10月)
まず、間違っても絶対に口座開設をしないようにしてください。
大切な資金を失うだけです。
今回FX Fairについて分かったことを一応まとめると、
- 豪華なボーナスがウリだった
- 独自の分析ツールの提供をしていた
- 金融ライセンスは所持していない
- 会社の実体も存在しない
- 過去に別の業者名で出金拒否の噂がある業者だった
- 問題を起こした詐欺業者との関係が疑われている
- 出金停止事件を起こしている
- 現在多くの被害者が出ている
とんでもなく恐ろしい業者だということが分かりましたね。
僕も割と信じやすい方であるので注意したいのですが、ホームページなどの印象だけで安心するのは本当に危険だということが今回の調査で分かりました。
FX Fairの分析ツール使ってみたかったのにとっても残念です。
皆さんができる業者をきちんと見つけるためにも、これからも色々と調査していきたいと思います!